☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚第五回は、天文学史の世界へ!☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚
第五回(3月16日)は、第一部・天文学史一般、第二部・インド天文学史の二部構成で、天文学史を堪能していただきます。

ゲストスピーカー:廣瀬 匠氏(京都大学大学院 文学研究科 博士後期課程、星のソムリエ)
第一部「天文学の歴史は人類の歴史」
 
最先端の技術と知識を駆使して宇宙の姿を解き明かす天文学には、「人類最古の学問」という側面もあります。どんな文明にも、天文学は必要不可欠だったのです。一方で、宇宙のとらえ方には世界各地で微妙な違いがありました。そうした文明間の交流がもたらした遺産は、私たちの生活のあらゆる場所に残されています。

第二部「1500年前の教科書で学ぶインド天文学」
 
古代と現代のあいだ、西洋と東洋のはざま。まさしく天文学の歴史における「分け目」にいた、インド人天文学者たちの活躍を、写本からたどってみましょう。彼らによる知識の伝え方は独特ですが、そこには私たち自身の教科書でもおなじみの要素も登場します。

2013年3月16日(土)14:00~(13:30開場)
場所:  ハイアット リージェンシー 京都 地下1階Touzanバー
定員:  20名
参加料: 3000円(茶菓子付)
ご予約はお早めに!ecoledetouzan@hotmail.co.jp
第五回(3月)&第六回(4月)のお知らせは、こちらからもご覧いただけます。↓↓
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□■□■□■□■□□■□■□■□ 第四回ご報告 ■□□■□■□■□■□□■□■□■□■□
2013年2月16日(土)小雪のちらつく寒い日でしたが、今回もたくさんの方にお集まりいただきました。寒い中お越しいただいた皆さま、スピーカーのお二人、そしてホテルの皆様ありがとうございました。

そして、芸術家は神になる―イタリア・ルネサンスと神格化される芸術家―
古川萌 京都大学大学院 人間・環境学研究科 修士課程
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古川さんは、「魔術師として」、「貴族として」、そして「神として」、芸術家たちのイメージが形成されていくことを、16世紀のイタリアの画家・建築家にして執筆家でもあったジョルジョ・ヴァザーリ著『芸術家列伝』からの引用をもとに、紐解いてくださいました。
遅筆で有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの逸話は、万能の人レオナルドらしいもの。確かに、ヴァザーリの伝記は、我々の知っている巨匠たちのイメージと重なっていますね。作品をなかなか完成せず絵の前でぼんやり物思いに耽るレオナルド、それを不満に思う注文主に対して彼は「高い才能をもつ人は、実際に働いていないときこそかえって多くの仕事をしている。頭のなかで創意を求め、完全なる観念を形づくろうとするからである」と言ったのだそうです。
明日、レオナルドを気取って、上司に言ってみる勇気あります?私がそんなこと言ったら、「君に高い才能があるのかい?」と一蹴されるのがオチだな。やめとこ。

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京大博物館で大好評開催中の展覧会ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム展。ジュニアガイド『くらべてわかるルネサンス』を執筆(イラストも!)したのは、古川さんです。

難しいことこそ頑張れる?!―思い出すのが難しい記憶にご褒美が与える影響―
重宗弥生 京都大学大学院 人間・環境学研究科 特定研究員

ecole_2013_2_16 017図2
重宗さんは、難しことを記憶する必要があるとき、その意欲を出すために、ご褒美がいかに効果的に働くかということを、ご自身が実際に行われた実験の結果をもとにお話をしてくださいました。
実際に、子供たちがより多くのことを効果的に学ぶことを促したり、自分の部下の仕事の成果を上げるために、ご褒美の効果を知っておくことは有効かもしれませんね。
でも、ちょっと考えてしまったのです。私は、社会人から学生に戻り、…たぶん…お金にはならないだろう研究をしているのだけれど、じゃぁ、私にとってのご褒美って何なんだろうと。お金ではないのだろう…たぶん…。これで名声が得られるわけでもない…たぶん…。やればやるほど、自分の無知と無能を感じる。それでも、続けている…。なぜだ…。
もしかしたら、こうして学生に戻って若い優秀な研究者たちに出会えたこと、そしてこのエコール・ド・東山がご褒美なのか…!?ちょっと、強引かな。いえ実際、主催者の我々が毎回、一番楽しんでいるのですから、大きなご褒美です。

と、いつもあまり役に立たない個人的な感想が、お話の内容を貶めてはいないだろうかと、ちょっと心配ではありますが、ご報告にかえさせていただきます。

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ちなみに、重宗さんがお話をしてくださっている間、ご参加いただいた皆様には「ご褒美」!として、恒例のケーキを楽しんでいただきました。今月のケーキはお洒落なチョコレートのデコレーション、チョコレートムースの甘さの後に、ミントのムースが爽やかな後味を残してくれる逸品!ペストリーシェフの皆様、毎回、美味しいケーキをありがとうございます。お話を聞くのも楽しみなんですけれど、毎月変わるケーキを堪能するのもまた楽しみのひとつなんですよね。
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ハイアット リージェンシー 京都 フロントデスクのフラワーアレンジメント。赤&緑&黒、ヴィヴィッドな色のコントラスト。
影までもが、デザイン。